島根原子力発電所では、去年12月に構内で作業員が死亡する事故があり、それによる1か月以上にわたる一部工事の停止なども影響したということです。
これにより、当初今年8月に予定していた2号機の再稼働は12月に、営業運転は9月から来年1月にずれ込むことになりました。
中国電力 中川賢剛社長
「4か月遅れることにより、その分燃料費がかかるんですが、減価償却費は逆に減るので、それを差し引いて、約120億円の収支の赤字となると考えています。
島根原発2号機はカーボンニュートラル、それから激しく乱高下する燃料価格の変動に対する抑制策にもなるので、そういう面ではできるだけ早い運転再開を目指していきたいと思いますが、工程ありきでなく、無理のない計画で、安全第一に進めていきたいと考えています」
中国電力では再稼働延期にあたり、「引き続き安全確保を第一に安全対策工事を進める」などと、コメントしています。