バス利用が年々「不便」になってきている

「バスの利用が少し不便になった」...最近、そう感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

岡山県内のバス会社が、この春「減便」「最終便の時刻の繰り上げ」などのダイヤ改正に相次いで踏み切りました。いったい何が起きているのでしょうか。背景には何が??取材しました。

岡山県高梁市。山あいに暮らす高齢者にとって、生活に欠かせないのがバスです。

(備北バスの利用者)
「バスを利用するのは、病院と買い物なんです。車(の免許)を返しているから、バスを頼りにしています」

しかしそんなバスに最近、異変が…。

(備北バスの利用者)
「1便減っとる。この5時台が。1便減ったからすごく困るということはないけど。なんとかタクシーも利用せにゃいけん」

一方、岡山市内では「バスの利用が少し不便になった」という声も…

(宇野バスの利用者)
「3時台が1時間ぐらい来ない便があるんですよね。ここから1時間ないんです」

(記者)「前からそうだったんですか?」
(宇野バスの利用者)
「いえいえ。この4月から」
「弟の介護に行ったりすると、出かけて帰る便がないんで、困ります」

バスのダイヤ改正 運転時間の「始発繰り下げ」「最終繰り上げ」相次ぐ

ことしの3月以降、岡山県内のバス会社が相次いで行ったダイヤ改正…。始発の時刻を遅らせる「繰り下げ」や、最終便の時刻を早める「繰り上げ」、さらに一部では減便もされています。一体何が起きているのか。高梁市の備北バスを訪ねてみました。

(備北バス営業部 木村尚紀部長)
「これが4月の予定表なんですけれども。ここら辺なんかは4人。人が足りない。運転手さんが不足している状況が続いていると」

「足りない分は、休みを振り替えたりして、やりくりをするという形になります。気をつけているのは休息時間の問題ですよね」