袋詰めが終わると夫の福治さんも協力して産直に商品を運び込んで2人で陳列します。泡渕さん夫婦は20年前から産直の組合員として商品を出荷してきました。人気があるまんじゅうをはじめ、お菓子や花のほか、季節を通じてさまざまな食材や加工品を出荷しています。産直の持つ魅力について泡渕さんは次のように語りました。

(泡渕 はる子 さん)
「新鮮、それが一番。きょう持ってくればきょう売れる感じなのでそこがいい」

産直とれたろうでは新型コロナの影響により売り上げが減少しました。しかし、コロナの5類移行を受けて行動制限がなくなった去年の売り上げ総額は前年を1000万円ほど上回るおよそ1億円と過去最高を記録するまでに回復しました。

(たろう産直組合とれたろう 畠山 一伸 組合長)
「毎年のように新しい道の駅ができて三陸道を使って観光客が道の駅巡りをしている感じ。相乗効果です」

ゴールデンウイークは最も人の訪れる時期ですが、産直とれたろうは観光客だけではなく、地域に食料品店がないことから地元住民の台所としての役割も担っています。

(たろう産直組合とれたろう 畠山 一伸 組合長)
「客層は平日、普通の時は地元の人。震災で田老に店がなくなったのでここが一番の商店」
(泡渕 はる子 さん)
「お客さんが来てくれて、花でも何でも買ってもらって楽しんでもらって自分たちも楽しいし生きがいですね、産直って」

海の幸だけでなく山の幸も並び地域の食卓を支える浜の産直。旬を迎えた山菜は5月上旬まで店内に並ぶ予定です。