気温の法則 「とうごうさん」とは?

長谷部先生:あとね、天気によっても変わります。例えば、朝は結構寒いなと思っても、太陽がキラキラしてるとすごく暖かくならない?

―はい、なります。

長谷部先生:なるよね。これね、気温の計算の面白い法則があって「とうごうさん」の法則っていうんです。「とうごうさん」ていうのは「10・5・3」という意味で、最低気温と最高気温のことなんです。朝起きてお昼になるまでの間、晴れだったらお昼は10度上がります、曇りだと5度くらい上がります、雨のときは3度くらい。そういう法則があります。

―へえー。

長谷部先生:でもそうならないことも結構あって、気温ってちょっと難しくてね。福岡に住んでると、北・・・北ってわかるかな? 北側。北極があるほうなんですけど。

―はい。

長谷部先生:北にすごく冷たい空気が溜まってるんですね。そういう冷たい空気が北からゆきちゃんのところにやってきたり、南側の海から暖かい空気がやってきたりするんですね。そうすると、その暖かい空気とか冷たい空気が混ざり合って、気温の計算がいろいろ複雑に変わってくるんです。

―へええ、すごい。

長谷部先生:そうなんです。頭の上からも冷たい空気が、空のすごく高いところからずんずん下りてくることもあるんですね。だから、いろんな暖かい空気や冷たい空気が混ざったらどうなるかな? とか、お日様の光があったらどうなるかな? っていうすごく細かいところは、コンピュータが計算して出しています。

―へえ、すごい!

向井おにいさん:あははは! すごいねえ(笑)。

長谷部先生:ふふふ(笑)、そうなの。それが新聞に書いてあるんだ。

向井おにいさん:ゆきちゃんどうですか、わかりました?

―はい。

向井おにいさん:ゆきちゃんは暑いのと寒いのってどっちが好き?

―うーん、寒いの。

向井おにいさん:寒いほうが好き? なんで?

―えっとぉ、涼しいと・・・。

向井・長谷部:うん。

―・・・なんか、ゆっくりできる。

向井・長谷部:あはははは(笑)。

向井おにいさん:ゆきちゃん、ありがとうございました。

―さようならー、

向井おにいさん:さようなら、バイバーイ。かわいいですねえ、ゆきちゃん。でも、もうちゃんと新聞を読んで天気予報を見るって、すごいですね。

長谷部先生:すごいなあと思いました。

向井おにいさん:ぼくなんか小学校のときは一年通して半袖半ズボンでね(笑)。あんまり最高気温とか最低気温を意識した記憶がないんですよ。

長谷部先生:私もです。なんなら、雨とか晴れすらもちょっとわかってなかったんですけど(笑)。

向井おにいさん:ですよねえ(笑)。

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<回答者プロフィール>
長谷部愛さん。気象予報士と防災士の資格を持ち、現在、TBSラジオやYahoo!の動画サイトで天気の情報を伝えています。大学の特任教授として、有名な絵画やアニメ、マンガに描かれた天気を読み解く授業も行っています。著書に「天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ」(中公新書ラクレ) があります。