致死率は脅威の10%越え…マダニが媒介するSFTSとは…

では、体長わずか数ミリのマダニに、どんな危険が潜んでいるのでしょうか。

マダニが媒介する感染症の中でも危険なものが、通称「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」と呼ばれる病気で、マダニにかまれてから6~14日間で発症し、発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出るほか、重症化すると死に至る恐れもあります。

厚生労働省によりますと、マダニにかまれ、このSFTSウイルスに感染した場合、致死率は10~30%程度とのことです。亡くなった患者の多くは50歳以上のため、高齢者は重症化しやすいと考えられるとのことです。

2012年以降、愛媛県内で確認されたSFTS患者数は43人で、このうち12人が死亡しています。

この4月にも、県内の10代の女性がマダニにかまれ、感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」を発症し、26日現在も入院中とのことです。