長野、静岡なども「wo」が多い?
ちなみに佐藤名誉教授によると、愛媛以外にも長野、静岡、愛知(さらに九州や東京周辺)でも「wo」と発音する人が多いそうです。

また、全国を調べているわけではないとのことですが、日本人の7割程度が「o」、3割程度が「wo」と発音しているのではないかと話していました。
そして「を」=「o」と読む地域の学校では、「お」と「を」の発音が同じ2つの「o」を区別するため、「をの呼称」について次のような教え方をしているそうです。
「腰曲がりのオ」…青森県3割
「かぎのオ」…秋田県4割
「重たいオ」…栃木県8割弱、群馬県5割
「小さいオ」…富山県7割
「難しい方のオ」…大阪府・京都府2割
「下のオ」…福井県・島根県7割弱、大分県6割
「くっつきのオ」…北海道6割、岡山県3割強
※大木梨華2002「『を』の呼称に関する地理的研究」より抜粋
愛媛はそもそも「お」=「o」、「を」=「wo」であり2つは違う発音なので、他県で上記のような呼び方があること自体が驚きでした。