妻を亡くした夫と、その息子「元気で頑張ってる姿を天国から見てもらったら」

――妻を亡くした西野道晴さん(84)は息子の勝善さん(54)とともに現場を訪れた。事故発生からの19年をどう感じているのか。
「亡くなったもんは帰ってこんから、これは仕方ないから、生き残ったものが元気で頑張ってるっていう姿を天国から見てもらったら。お互いそれしかないからね。この世に残ったものが元気で頑張っていくっていうことが、天国で一番喜んでるんじゃないかなと思って頑張ってるんです。来年の事はわからんけど。」(道晴さん)
亡くなった妻の節香さんは理容師だった。その大切な店「ヘアーサロンにしの」は、同じ理容師の道晴さんと勝善さんが守りつづけている。
「それなりにリニューアルはしてるんですけど、母親が使っていたイスとか、洗面台とか、そういうのは残している。母親のお客さんもまだ残ってくれていますので、そこで散髪させてもらってるんです」(勝善さん)














