「事故現場を通る時は『助けて』と、聞こえてきそうな感じがする」

――事故が起きた午前9時18分が近づく。列車は速度を落として事故現場を通過。車内から窓の外へ向かって手を合わせる人たちの姿があった。JR尼崎駅のホームで利用者に話を聞いた。
「13年前から、来られるときは毎年来ている。報道を見た時は、『大きい事故だな』程度に思っていたが、年を経るごとに『あってはならない、とんでもない事故だ』との思いが強くなった。きょうは亡くなった方の冥福を祈った。事故現場を通る時は『助けて』と、聞こえてきそうな感じが今もしている」(31歳・神戸から)
「当時のことは、今でも思い出すと涙が出る。子どもと同じくらいの人が乗っていたので。電車が通る時は必ず手を合わせている。月日は経っても忘れられない。」(80歳・大阪から)」















