
川村カ子ト アイヌ記念館 川村久恵副館長
「他者から見て この辺りが面白いっていう部分だけが取り上げられていく っていうのはちょっと どうかなって思う部分ある。差別も含めた歴史ですよね。あの差別だけではないんですけれど、歴史をより知っていただけたらと思います」
4月21日、小山さんが挙げた結婚式を記録した映画が地元で上映されることになりました。映像との50年ぶりの対面に気持ちが高まります。

小山妙子さん(84)
(きょう声の具合はいいですか?)
「あ、あ、あ…だめですね。帰った方がいい」
(じゃあ水飲んで)
「それじゃない方がいい。こういうカップに入ったやつがいい」
(また!ビールはそのあとで!)
いつより少し緊張した様子の小山さんでしたが、映画が始まると、笑顔を見せ、時折、涙を見せ。50年前の記憶に吸い込まれるように見入っていました。

小山妙子さん(84)
「懐かしいな‥」
上映後は、札幌から来た大学生たちとも語りあい、アイヌの歴史と記憶は現代へと引き継がれました。
映画を見た大学生
「授業で歴史とかも学んでいて、70年代は色々なこともあった時代だったので、その中でも71年にこのアイヌの結婚式をやられていたのはとても素晴らしいこと」
小山妙子さん(84)
「クマと寝てるとか、草小屋にいるとかそんなことばかり言っていた男の子たちに『アイヌ臭くて嫌なら、なんで来たんだ帰れ』ってまで言ったんだよ。なんも言葉返ってこなかった。足踏んづけてやった。ざまみろ」