「他の業界にも広がるか」セブン-イレブン“見切り品”値引き拡大へ

井上貴博キャスター:
セブン-イレブンは、▼2020年から販売期限が近い商品にシールを貼り、ポイントを5%還元するという取り組みや、▼2021年から「てまえどり」という商品を手前から取るよう呼びかけ、▼2024年3月からは手巻おにぎり5種の消費期限を平均約8時間延長するなどの取り組みを行ってきました。

これまでは値引きを行う判断は各加盟店に任されていましたが、本部主導で値引きを行っていくということです。スーパーなどでは普通に行われていることなので、「今更」と感じる人もいるかもしれません。

では、セブン-イレブン以外はどうなのでしょうか?

▼ファミリーマート:2021年から、食品ロス削減を掲げた値引き販売を全国で実施
▼ローソン:AIを活用した値引き品の判断を実施

経営コンサルタントの坂口孝則さんは、「食品ロス削減への取り組みは消費者にとっても店や商品を選ぶ基準のひとつ」と話します。「いわゆる“見切り値引き”をしたほうが、コンビニエンスストアでは売り上げがアップするというデータもある」ということで、そちらに舵が切られつつあるわけです。

ホラン千秋キャスター:
値引きがないコンビニエンスストアと値引きがあるスーパーでは、スーパーに客が流れることもあったと思いますが、こうした取り組みがあると客が分散しますし、良い取り組みだと思います。

井上キャスター:
コンビニエンスストアは、これまで「値引きするよりも廃棄する方が利益になるのでは」ということで廃棄する流れもあったようですが、大きく変わっていくかもしれません。

経営コンサルタントの坂口孝則さんは「業界最大手のセブン-イレブンが値引きを実施することで、他の業界にも広がっていくのでは」としています。