ファッション迷子に伝えたい、失敗しない鍵はパーソナルカラー!

ここまでスタイリスト・池田氏の、本作にまつわる仕事の裏側を掘り下げてきたが、池田氏が日々向き合う洋服とは、生活の三大要素でもある衣・食・住の一角を担うほど大切なもの。そこでファッションのプロ・池田氏に、自分に本当に合った服選びのポイントを聞いてみた。

「そんな仰々しいことは言えないですけど、自分の好きなものを着るのが一番だと思うんですよね。記憶喪失になる前のまことじゃないですけど、周りに合わせた無難な色味や形の洋服を着ているんだろうなって方が本当に多くて。現場のスタッフさんにももっと明るい色の洋服を着たらいいのにって、つい言っちゃうんです(笑)。私は記憶喪失後のまことみたいに、好きなものを好きなように着てファッションを楽しむのがいいと思っている派なので。そういった意味では、ドラマを観てそういうところも少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいですね」

そうは言っても自分の好きな色と似合う色が分からずに“カラーリング迷子”になっている人が多いのも現実。その点について伺うと、「こういう仕事をしているので、よく“どの色が似合いますか?”って聞かれるんですけど、基本的に自分が好きだと感じる色が似合うと思っています。ただ、少しだけ専門的な話になりますが、昨今話題のブルベ肌・イエベ肌や、パーソナルカラーでもある春夏秋冬の4シーズンとか、自分はどのタイプに近いのか知っておくといいかもしれません。一括りにピンクやブルーといっても様々なトーンがあるので、その中で自分に似合うカラーの洋服を1着用意しておくのがオススメです。可愛いと思っているけどコーディネートが難しくて着られない洋服などは、インナーや差し色に自分のパーソナルカラーである色の服を合わせるだけで、コーディネートがまとまるので」と、まさに目から鱗のアドバイスが。さらに「似合わない色なんてないので、カラフルな服を着ることに躊躇しないで!」とエールを送ってくれた。