20代女性が次々と県外へ…

県内の2023年の出生数は過去最少となる5859人でした。また、県外に転出した女性の数は1115人で、このうち最も多かったのが20代前半の662人でした。

天野さんが考える富山県の最大の課題は、若い女性の流出を止めること。その対策のためには、まず富山県内の企業に対し、「若い女性に選ばれるための努力」が必要だと主張します。

また、富山県内の企業分析やマーケティングを行う帝国データバンク富山支店の大場正範さんは、富山県の企業が、若い世代から就職先として選ばれるためには会社の価値やPR方法を工夫していく必要があると、採用活動の基本施策の重要性を強調したうえで、企業の発信力にはまだ改善の余地があると指摘します。

帝国データバンク富山支店・大場正範さん:
「対外発信ホームページもそうですけど、会社説明会であったりとか、働きやすさとか実際にどんな方が働いているのかとか、モチベーション高く働いている先輩社員にPRしてもらうとか、そういった形で…採用活動うまくいってらっしゃるケースってありますね」

人口減少が及ぼす県内経済への影響については。

帝国データバンク富山支店・大場正範さん:
「富山経済の特徴として、やっぱり富山の企業さん同士でお付き合いされている。いわゆる“内需”ですね。内需に依存した特徴ってあるんです。人が減っていくっていうことは、そこでの経済活動がしぼんでいくので、長期的に見ると、やっぱり非常に危機感ありますね」