鉄塔はすぐ倒れないように細工されていた 一体だれが…
倒壊した14号鉄塔と、隣あった鉄塔との送電線は、「直線的」に張られていたのではなく、西側へおよそ10度の角度がついていました。つまり「逆くのじ」に送電線が張られていたため、張力は両側にかかり、ボルトが抜かれた場合、鉄塔は両側へ倒れる特性があります。

しかも、当時は「風速15m」という東側からの風が鉄塔に吹き付けていました。鉄塔は、80本のボルトと160本のナットで固定されていました。全部は抜かれず、補強材部分でわずか4つのボルトだけが残されていました。
これは「鉄塔が張力によってすぐに倒れないよう細工をしたもの」とみられてます。かなり専門的な知識を持った人間による、計画的な犯行が伺えます。しかし、何故鉄塔を倒壊させたのか、「犯行の動機」「目的」が全く絞り切れていません。