緊張が続く中東情勢についてです。イスラエルがイランへの反撃に踏み切ったと欧米メディアが一斉に報じました。現地から最新情報を伝えてもらいます。
複数の欧米メディアは19日、イスラエルがイランに対する攻撃を行ったと報じました。攻撃の内容については情報が錯綜しています。
イランメディアは中部のイスファハン州で爆発音があったと報道。別のメディアは爆発音はドローンを迎撃した際のものだと伝えていて、イランの国営テレビは撃墜の様子だとする映像を公開しています。
また、イランの国営通信は州内にある核施設を含め、国内の重要施設には被害が出ていないと強調していて、大規模な攻撃はなかったとしています。
こうしたなか、ロイター通信はイラン当局高官の話として、イラン側に「即時の報復の計画はない」と伝えています。
現時点では抑制的な対応をとる方針とみられますが、直接的な再攻撃に踏み切ることはなくとも、イランが支援する、いわば「代理勢力」を使った間接的な攻撃を強化することも考えられます。
イスラエル北部では去年10月以降、親イランのヒズボラとの交戦が続いていますが、私たちはきのう、その最前線を取材しました。
今回、JNNが入ったのはイスラエル北部アラブアラムシャ。レバノン南部との国境からわずか1キロに位置し、イスラエルと敵対している親イラン武装組織「ヒズボラ」のレバノンでの攻撃拠点と近接しています。現地でイスラエル軍が警戒にあたる中、取材を進めると…
記者
「ここがまさにきのう、ヒズボラからのロケット攻撃があった場所です。車が完全に破壊されています」
17日、ヒズボラはミサイルやドローンで街を攻撃。市民4人とイスラエル軍の兵士14人が負傷しました。この日も…
記者
「逃げるぞ!シェルターに入ります」
兵士
「早く入って!」
攻撃を知らせるサイレンが響きました。
記者
「私たちが避難している場所ですが、地面には血のあとが。きのう、けがをした人たちがここで手当てを受けたということなので。今、大きな爆発音がしました。どこかに着弾して、複数回聞こえます」
緊張が一層高まったきっかけはイランが13日から14日にかけ、イスラエルに攻撃を行ったこと。在シリア・イラン大使館への攻撃に対する報復として、300を超えるドローンやミサイルが発射されました。
そして、日本時間のきょう午前に入ってきた「イスラエルによるイランへの反撃」の一報。これに先立ち、イランの外相はこうけん制していました。
イラン外相
「イスラエルが武力行使でイランの主権を侵害した場合、イランは即座に断固とした強力な措置をとる」
私たちが取材したイスラエル北部では、今回の「反撃」の報道後にサイレンが鳴ったということで、ヒズボラからの攻撃が今後、強まるおそれもあります。
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