土俵なし、指導者いない…アイデアで『土俵なくても勝てる練習』

 しかし、課題もあります。土俵がないため剣道場などを使って練習していて、専門の指導者もいません。

 (古瀬さん)「土俵の円をロープで囲います。雨が降って外でできない日は(室内で)ロープで代用したり、外でする場合は棒で円を描いてやっています」

 練習メニューは3人で考えます。この日に取り出したのは跳び箱です。
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 (古瀬さん)「(相手に)すばやく当たる練習で、段をつけることによってスピードが増すので」

 跳び箱を使った練習方法は瞬発力を鍛えるためのもの。
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 ほかにも体幹などを鍛えるトレーニングをしたり、取り組みの様子をスマートフォンで撮影したりして、『土俵がなくても勝てる練習方法』を実践しています。

 (古瀬さん)「土俵がない分、いろんなトレーニングを取り入れて、そのトレーニングが相撲にどうつながるかというのを考えながら練習しています」

 そんな古瀬さんたちが見据えるのは『国際女子相撲選抜堺大会』。全国の中学生から社会人の実力者、約100人が集まる大会です。体重制限なし。3人1組の団体戦での優勝を目指します。

 (古瀬さん)「神戸親和大学女子相撲部の団体戦の最高順位が準優勝で終わっているので、今年こそ優勝して、気持ちよく一年をスタートできるようにしたいです」