後半54分 試合を決めたのはDF三浦

引き分け濃厚かと思われた後半の54分、ダニエル・ボヤトス監督が「どんな選手であっても、フォアザチームが最優先のプレー選択を求めている」というガンバの魂がついに実を結びます。

時間がない中、宇佐美貴史選手が仲間を信じてゴール前に送り込んだボールをジェバリ選手が丁寧に胸で落とします。そのボールを、最後のチャンスと判断してゴール前に上がっていた三浦弦太選手が豪快に振り抜いてゴール。サポーターの目の前で、勝利を手繰り寄せる一撃を叩き込みました。

ストライカーのエゴをすてて、良いポジションにいる仲間にボールを落としたジェバリ選手。ディフェンダーであっても、ここ一番でチームの力になれればと、日ごろからシュート練習を積み重ねてきた三浦選手。フォアザチームの精神が生んだ終了間際の劇的なゴールで、ガンバが5試合ぶりの勝利を飾りました。

「この勝利は大きい。これからも自分たちの戦いかたを信じて、上に向かっていくことができる」と語った三浦選手。ゴールデンウイークの最終日、5月6日にホームで現在首位のセレッソとの大阪ダービーを前に、チームが上昇していく手ごたえを口にしました。