無数にある【道】。その通り一つ一つに歴史があり、訪れたくなる魅惑のスポットが存在する。そんな通りの隠れた魅力を散歩しながら発掘する【ふく散歩】。

今回は提灯祭りで知られる福島県二本松市の県道355号から129号へと抜ける坂道。『亀谷坂』から『竹田坂』へと散策します。

亀谷坂は二本松市の有名なお祭り、二本松提灯祭りで提灯をつけた太鼓台が通る坂なんです。では早速お散歩してみましょう。

平安時代初期開山!徳川家に縁を持つ『鏡石寺』

ん?鏡石寺?二本松市なのになんで「鏡石(かがみいし)」っていうんだろう?気になりますね、ちょっと入ってみましょう。

こんにちは!ここのお寺の方ですか?

--川名栄顕さん(鏡石寺住職)「ここの住職をしております。」

お寺の名前、どうして二本松市なのに鏡石寺(かがみいしてら)なんですか?

--川名栄顕さん(鏡石寺住職)「鏡石寺(きょうせきじ)と言いまして、(福島県)須賀川市の先の鏡石市(かがみいしし)とは全然関係はないんです。」

当初、こちらのお寺は二本松市細野の「鏡石(きょうせき)」という地名に建てられたことが名の由来になっているんだそうです。

--川名栄顕さん(鏡石寺住職)「境石寺の由来を書かさせていただいているんですが、平安時代の初期に建てられたと伝えられている、結構歴史の長いお寺になります。」

境石寺は864年に開山。7代目住職 吞海は徳川家に仕える有名な僧『天海』の孫弟子でした。
その関係から境石寺では1677年から徳川家光の霊を祭っているんだそうです。

本堂の裏に行ってみると、桜の木が。この桜の木は、市の天然記念物にも指定されている樹齢およそ400年の枝垂桜。今年の大雪などで多くの枝が折れてしまいました。今咲いているのは折れずに残った『奇跡の桜』。たくましく咲いています。

ここで徳川家と縁があるお寺に出会えるとは。さぁ、散歩を続けましょう。しばらく亀谷坂を登ると・・・『露伴亭(ろはんてい)』?『スリランカカレー』?気になりますね。入ってみましょう。