普及へのハードルとは
ワカメ漁師 畠山義弘さん:
「配偶体の中に増殖が遅いものがあったりする。仮にある程度の量を生産するとした場合にそこがクリアできないことには量が作れない」

高水温に強い階上のワカメの精子や卵は増えるのが遅いため、大量に生産し、収穫量を大きく増やすのは現時点では難しいのです。
畠山さんは今後、県の研究が進むことに大きな期待を寄せています。
ワカメ漁師 畠山義弘さん:
「(従来のワカメに比べて)試験場の方はこういう斑点なんかはでていない。全然ワカメの艶も違うべしっさ。だからこれからもこういう種を作ってもらえば、生産者も大分助かるのではないか」

三陸ワカメの未来を守り続けるため本格的な養殖を目指した研究は続きます。

センターが研究しているワカメの種は、高水温の環境下でも養殖を始めることができ、質も良いということです。畠山さんによると今シーズンの養殖開始は例年より半月以上遅れたことから今後もセンターと研究に協力し漁期をできるだけ遅らせず、質の良いワカメを作っていきたいと話していました。