15日気象庁の雨雲レーダーの画像に不思議な雨雲が表示されました。
午前10時55分には北東の長野県や山形県方向、午前11時、11時5分には放射状に雨雲レーダーの範囲が広がりました。
長野県を中心に、西は鳥取付近まで、北は秋田県、南は伊豆諸島までを含む、直径およそ700キロは超えようかという「巨大な円形の雨雲」が、気象レーダーに表示されています。
■本当に雨雲はあるのか?
長野地方気象台によりますと、「雨雲がないところに、なんらかの電波との混信のため放射状に雨雲があるように表示された。」ということです。
長野レーダーは、標高1,925メートルの長野県霧ケ峰高原に設置されている車山気象レーダー観測所にあり、気象庁が設置している全国の気象レーダーで最も高い位置にあります。
長野地方気象台のホームページによりますと、建物上部には丸いドームがあり、中には、直径4メートルのパラボラアンテナが収められています。 このアンテナを回転させながら電波を発射し、全方向にわたる雨や雪によってはね返ってきた電波(反射波)を測定することで、 広い範囲の雨や雪の強さ・移動などを観測しているということです。
車山気象レーダー観測所で観測されたデータは、気象庁に送られ、全国の気象レーダーで観測したデータを合成し、テレビやWEBなど見るレーダー画像になる仕組みです。
実際にはないのに、電波の混信で表示されてしまった「巨大な雨雲」…。去年10月6日にも同様の現象が起きていますが、長野地方気象台は「原因は分からない」としています。
なお、レーダーの不具合は現在は解消されているということです。














