救急救命士『第7波が始まったばかりでこの件数を走っているのが一番怖い』

こうしたケースは最近では珍しいことではありません。大阪府によりますと、府内での「救急搬送困難事案」は7月に入って急増し、7月24日にはコロナ禍以降で最多となる1日300件にまで上りました。

【車内のやりとり 7月25日】
(女性患者)「ゴホゴホ」
(救急救命士)「せきが止まらんね」
(女性患者)「もう病院に入りたい」
こちらの女性も1時間以上病院が見つからない状況が続いていました。いつ入院できるかわからない状況に不安がこぼれます。
【車内のやりとり 7月25日】
(女性患者)「しんどいです、あてがない…。病院がなかったら…」
(救急救命士)「病院がなかったら…決まるとは思うんですけどね」

狭い車内で長時間待つと負担になるとして、女性は一旦自宅に戻りました。結局、女性も病院が見つかったのは救急車を依頼した約4時間後でした。

過去最多の感染者数を大幅に更新する第7波。まだ見えぬピークを前に救急の現場では「非常事態」が続いています。
(救急救命士)
「まだ(第7波が)なにより始まったばかりで、いまこの件数を走っているのが一番怖いところ。これがどんどん中盤や終盤になったら想像ができないくらいの数になってくるのではないかなと、すごく懸念するところではあります」
(2022年7月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『深掘りFRIDAY』より)