経産省・日本冷凍空調工業会などが、冷房がきちんと動くかどうか、早めの確認を呼びかけています。
夏に故障が判明した場合すぐに買ったり修理したりできない場合が多く、必要なときに使えないと命が危険にさらされることにもなりかねません。
エアコンを試運転する時のポイントや、掃除のプロ直伝の「家庭でできる掃除法」をご紹介します。
いきなりスイッチON!はNG

ダスキン“プロのおそうじ”事業担当エリアマネジャーの佐々木俊行氏は、試運転の前にするべきことがあるといいます。
ダスキン 佐々木俊行氏:
メンテナンスをしないでエアコンを動かすと、内部にたまったカビやほこりが室内に充満するおそれがあり、注意が必要です。
佐々木氏によると、エアコンの内部は“カビの温床”。2〜3年使用すれば、内部にはほぼカビが発生していると考えられるそうです。

パナソニック ナノイーXが提供する高感度カメラによる実験映像では、エアコン内部にカビがある状態で稼働すると、カビが吹き出して空間内に飛散する様子が分かります。人が吸い込むと健康被害が出る可能性もあります。
コメンテーター 伊藤聡子:
「今日暑いな」と思って、つい動かしてしまいます。羽根(ルーバー)のところにカビを発見して、動かしながら掃除するみたいな。でもそれはもうやめた方がいいですね。先にメンテナンスして綺麗にしてからですね。
エアコン内部の掃除は業者に依頼

エアコン内部には精密機械があるので自分で掃除をすると故障や事故の原因になる可能性があり、エアコン内部の清掃は業者に依頼する必要があります。
弁護士 八代英輝:
いろいろアレルギーがあって鼻炎になったりもするので、毎年ゴールデンウィーク前ぐらいに掃除をしてもらってます。
恵俊彰:
どのくらい時間がかかるんですか?
ダスキン 佐々木俊行氏:
お掃除機能がついてないエアコンですと、1時間程度。お掃除機能がついているエアコンだとプラス1時間ほど見ていただければと思います。
エアコン掃除 自分でできることは
プロに頼むところは頼んで、自分でできる掃除もやっていくことが大切です。
佐々木氏にエアコン掃除のコツを教えてもらいました。

▼掃除機にブラシ付きノズルを付けるなどして、ほこりやカビを丁寧に吸い取る
POINT)網の目を壊さないようにブラシは縦方向・横方向に動かす
▼頑固な汚れがあるときは、住宅用洗剤・歯ブラシを使って水洗いする
POINT)浴室などで網目の汚れをかき出しながら水洗いし、よく乾かしてからエアコンにフィルターを戻す
※エアコンは水分厳禁なので必ずフィルターを外して掃除してください

【拭き掃除】
▼ほこりがたまった上部と、吹き出し口周りを固く絞った雑巾やモップなどで拭く
POINT)掃除の頻度は2週間に1回が目安
ジャーナリスト 鎌田靖:
1シーズンに1回じゃ駄目かな…
ダスキン 佐々木俊行氏:
こまめにやることがポイントです。ホコリが溜まらないので中にもほこりが溜まりにくくなります。
エアコン掃除で電気代を節約

エアコンの掃除をすると、電気代の節約にもつながります。
フィルターにほこりが溜まっていると、電力消費量が余分に発生してしまいます。
ダイキン工業調べでは、1か月の電気代に約800円の差が出ます。
ジャーナリスト 鎌田靖:
非常に大きいですね。1台につき800円ですもんね。