11日(日本時間)から行われるゴルフの“世界最高の夢舞台”「マスターズ」。マスターズに11回出場し、解説は26回目となる日本のレジェンド中嶋常幸プロが今大会の見どころを語った。日本人選手は松山英樹(32、LEXUS)と初出場の久常涼(21、SBSホールディングス)が参戦する。今年で13回目の出場となる松山は2021年以来2度目のマスターズ制覇を狙う。

小笠原亘TBSアナウンサー:まず松山の話からいきましょう。

中嶋常幸プロ:自信あるね、自信ありそう。

小笠原アナ:(練習ラウンド後の)インタビューのあの表情は久しぶりに見ましたね。

中嶋プロ:いつもムスーッとして、「もう調子悪いし」「別に、ダメです」とか言ってるのに最後笑顔が出たから。

小笠原アナ:そうなんです。本当は調子いいのかもしれないんですけど、やっぱり自分をあまり大きく見せないっていうか。

中嶋プロ:彼のコメントっていうのは、なんかどこを信じてどこを疑ったらいいのかわからないときあるもんね。「もう絶対駄目だ」って言ってたら、久常くんが「すごい調子よさそうですよ」って。どっちなんだみたいな。

小笠原アナ:そうそう、周りはそう見えてるけどという。ただ2021年(松山がマスターズ優勝した年)も心に波風立てずっていう、非常に表情が柔らかかったっていうことを何度も中継中、中嶋さん言ってましたよね。その境地に、果たして、いるのかどうか。

中嶋プロ:あのときはまだ悪い中で、前の週の試合(テキサス・オープン)でなんか最後吹っ切れたみたいなとこあったじゃない。でも今年はジェネシス招待勝ってその後、好調を維持してるから、ちょっと自信の持ち方が前と違うんじゃないかな。今の方がありそうな気がするんだけど、とにかく初日うまく出ればと。
※松山は2月のジェネシス招待でアジア勢最多となる米ツアー9勝目を挙げ、直近のバレロテキサスオープンでも7位と、優勝以降は4戦で3度のトップ10入り。

小笠原アナ:先週のテキサスも結果7位タイ。最終日がちょっと本人は不満だったようなんですけれども、それでもやっぱり21年は(マスターズの)前の週に戦って、(マスターズで)優勝してっていう。その流れをやっぱり今踏襲してるんですよね。

中嶋プロ:そうだね。だから本当だったら休んでもいいと思うんだけど、やっぱり前の週で出て、それで勝ってるっていうその流れは本当に踏襲してますよね。