「軽度だから危うい」本人も友達も先生も気づかず…

裁判の中で、軽度の知的障がいと認定されたA女被告(当時)。とはいえ、逮捕されるまでは飲食店でアルバイトしながら家事をこなすなど、一見、問題ない社会生活を送っているかに見えた。

「彼女の障がいというのは、軽度なんです。軽度だから危ういと思う。明らかな場合は、周りの人が幼少期から理解している人たちがケアをしてくれるから、そこまで生きづらさを感じない。学校でも、この子はちょっと特性あるからみんなで支えてあげてねって言ってもらえるから、お友達もいじめずに支えたりすることはできる。だけど“ボーダーライン”の子だと、もう本人はわかっていない。先生たちもわかってないので、友達もわかっていないからいじめの対象になるわけです」