この裁判で『内密出産』の重要性をあらためて感じた…
「匿名性を保障しなければ彼女たちは怖くて病院まで来ることができないんです。元々知られるわけにはいかない事情を抱えているわけなので。誰にも知らせないし、名前も名乗らなくていいからっていうことで受け入れるような体制でないと」
「そういった施設が各都道府県にひとつ、例えば松山だったら松山日赤病院さんとかにあって、かつそこの職員さんたちが叱らず、怒らず、よく来た、頑張ったねって言って受け入れるような。そういった施設があって、かつそれを若い人たち、認識可能な年齢の人たちに周知する。それができると今後の再発防止に繋がるかなと思う」
事情を抱えながらも妊娠した女性それぞれの、個別の事情に対応することのできる選択肢をなるべく身近に準備しておくことが、再発防止には重要だと述べた。
「全ての引き出しを用意しておかないといけない。病院職員に自分の姿すら見せたくない人は、やっぱり『赤ちゃんポスト』なんです。だけど本当はより安全な『内密出産』で保護しなければならない。この裁判で『内密出産』の重要性をあらためて感じたので、これが広まるといいなと思う」