「赤ちゃんポスト」ではなく「内密出産」
「いわゆる『赤ちゃんポスト』というのは、無事に産んだ後に来ることになるので、ある程度しっかりした人が来るわけです。ただ、陣痛が来る前にやっぱり皆さんを保護しないといけないわけで、私は必要なのは『内密出産』だと思っている」
病院の担当者に対してだけ、自らの身元を明らかにする「内密出産」は、2019年、熊本慈恵病院が国内で初めて公式に受け入れを表明した。
病院側の働き掛けを受け、生まれた子どもの戸籍作成などをめぐり地元行政も前向きに取り組む姿勢を見せるようになり、その後、2022年には国がガイドラインを取りまとめるに至った。