すっかり新庄村の一員 レスラー夫婦が計画したイベントとは?
もともと、のどかさんの母親が新庄村で農地を借りていて、その手伝いをするうちに村と農業の魅力に触れたのが移住のきっかけとなりました。
今は、龍一さんはプロレスで県外の試合に参戦しながら、村では耕作放棄地の手入れやたい肥作りを、のどかさんは特産の「ひめのもち」の加工場の手伝いをしています。今では、村の一員としてすっかりなじんでいます。
(天満のどかさん)
「移住してもう丸2年経つくらい、そうですよね?」
(同僚)
「でしょうね(笑)」

農作業や村での仕事の合間を縫って、村内の自宅でトレーニングに励む龍一さん。この日はのどかさんも、プロレスラーとして重要な首を鍛えるサポートをしていました。
そんな農業とプロレスの二足の草鞋を履く夫婦には、どうしても叶えたい夢がありました。それは…。

(関根龍一さん)
「あいつらは、まだまだ何もできないって思われていると思うけど、唯一できるのは」

(2人)
「プロレス!」

(関根龍一さん)
「村が盛り上がるようにしていきたいということで、プロレス興行することにしました!」
2人が企画したのは、満開のがいせん桜とプロレスを一緒に楽しめる、その名も「がいせん桜プロレス」です。過疎・高齢化が進む新庄村で村の人たちは、農業を知らない2人を受け入れてくれました。だからこそ、恩返しとして多くの人に村を知ってもらいたい…。
資金面では行政と連携しました。2月から、「ひめのもち」や焼酎などの返礼品を受け取ることができる、ふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング」を実施し、目標額の500万円を目指しました。

(天満のどかさん)
「ちょうど半分くらい、261万円ほど」
(関根龍一さん)
「こんなにたくさん集まるってことは…」
(天満のどかさん)
「137人…それだけの方が新庄村の美味しいものをもらって」
(関根龍一さん)
「で、新庄村を知ってもらう、で興業ができるっていうのは本当にありがたいこと」
