10日の宮崎県内は良く晴れて、昼間はたっぷりの日差しで暖かくなりました。
正午ごろ、高千穂町では美しい雲が見られました。
視聴者からMRTに送られてきた、その美しい雲の写真をMRTテレビ「Check!」担当の気象予報士、野田俊一郎さんに見てもらいました。

気象予報士 野田俊一郎さん
これは、飛行機雲なんですが、太陽の光が飛行機雲の中で折れ曲がるときに
虹色に分解されて見えていると思われます。
飛行機雲が彩雲になることは時々あるので、はじめは「彩雲」かな、と思ったのですが、色の付き方や近くに太陽が無いことを考えると、「環水平アーク」の一部ではないかな、と思っています。
環水平アークだとすると、飛行機雲に現れるのは稀な現象で、ご覧になった方は、とてもラッキーだと思います。
【参考】
「環水平アーク」とは…
上空の薄雲を構成する氷の粒が太陽の光を屈折させることで現れるもので、プリズムと同じ原理で色が分離し、太陽の下方の空の低い所に帯状に出現します
太陽の高さが高い時に見られる現象で、太陽が高くのぼる季節にしか見られない現象です。
そのため、日本では3月~9月頃のお昼前後にしか見られませんが、出ると視界に入りやすく目撃されやすいものです。
※MRTテレビ「Check!」4月10日(水)放送分から