EU=ヨーロッパ連合が風力発電に関わる中国企業に対する調査を始めるとしたことを受け、中国政府は「重大な懸念」を表明しました。

EUの執行機関、ヨーロッパ委員会のべステア―上級副委員長は9日、風力発電のタービンを供給する中国企業に対する調査を行うと明かしました。中国政府からの補助金でヨーロッパ市場での競争がゆがめられている可能性があるということです。

これに対し、中国外務省の毛寧報道官は10日の記者会見で反発しました。

中国外務省 毛寧報道官
「中国はヨーロッパ側が中国企業や業界に差別的措置を講じることに重大な懸念を表する」

毛報道官は「ヨーロッパ側がWTOの規則や市場原則を順守するよう促す」とした上で、「中国は中国企業の合法的権益を断固守る」と強調しました。