新潟に暮らす移住者たちを追ったNターンズ。今回ご紹介するのは、新潟県十日町市に移住し、ファッションブランドを立ち上げた男性です。着物文化に新しい風を吹き込んでいます。

十日町市上野。
ここから世界に羽ばたこうとするファッションブランドがあります。

「こんにちは~杉浦充宜です。よろしくお願いします」
ミツヨシデザインスタジオの代表で、デザイナーの杉浦充宜(すぎうら・みつよし)さん(33)。着物をリメークして、洋服を仕立てる事業に取り組んでいます。

「これは留袖から作った衣装ですね。あえて前にボタンをつけていなくて。本当だったら着物って右前じゃないといけないと思うんですけど、やっぱりそのファッションって私は自由なものだと思ってるので、もう好きなように着くずしていただきたいな」

東京でハイブランドのテーラーとして働いていた充宜さん。
結婚後、妻・美紅さんの実家がある十日町市に移住し、家庭に眠る着物の存在を知りました。

妻・美紅さん
「家にお母さんとか、おばあちゃんのものとかはあるのは知ってるんですけど、ちょっと面倒くさいなって思って。でもやっぱり綺麗なので、柄も色も、いつかは着たいなって思いつつ…」