これから心配されるリンゴやナシなどの果樹の凍霜害を防ごうと中野市で10日、講習会が開かれました。

大きな鍋に煙突がついたような道具。

講師:
「チャッカマンとかだと話になりませんので、点火用バーナーを必ず使って…」

中野市で開かれた凍霜害対策の講習会で紹介されたのは果樹園用の「オイルヒーター」です。

JA中野市が2022年から普及に取り組む「オイルヒーター」。

1台3万円ほどで、10アールに10台程度を、強い冷え込みが予想される時に畑に置き、温度を上げます。

県によりますと、2023年の霜などによる農作物の被害額はおよそ23億円。

近年は春先の気温が高く、果樹の開花が早まっていることが、凍霜害のリスクを高めているということです。

生産者:
「ちょうど開花してから気温が下がってしまうっていうのが、ここ4、5年前からずっと続いていて悩んでいるところですね」

生産者:
「一番ひどかったのはおととし。悲惨でした。9割減ぐらい」
「最近の凍霜害は頻度も高いし、いざ被害があると被害程度も大きい」

リンゴなどの開花はこれからで、生産者にとっては5月上旬ころまで遅霜を警戒する日々が続きます。