清田さん「避難所に数か所行ったんですけれども、昨日行ったところはですね、単純計算すると1人1日の飲み水が100CC=0.1リットルなんですね。コップ半分ですよね」

医薬品はもちろんのこと、食料の配給も1日1回か2回など、物資が困窮を極めています。世界の各地で支援を続ける関係者も、「こんなにひどい人道危機は今まで見たことがない」と話すそうです。

特に深刻なのは、子どもたちです。

清田さん「われわれも子どもさんの栄養状態を調査しているんですけれども、われわれがいるこのガザの南部の方でもやはり10人に1人が急性の栄養失調。食料事情がもっと悪いガザの北部では5人に1人が急性の栄養失調という報告が上がっています。ちっちゃいお子さんを持ったお母さんに聞くとですね、夜眠れないとか、大きな音が来ると泣き出してしまうとか、お母さんとくっついて離さないとか、あとおねしょをよくするとかですね、そういう話はよく聞きます。ですから、本当に厳しい状態に子どもさんもいると思います」

そんな中で、イスラエルは多くの人が避難している南部ラファでの地上作戦を計画していると表明していて、さらなる危機が懸念されています。

清田さん「食料が足りない、水が足りない。そして医薬品が足りない。で、病院の施設が破壊されていることが多いということになってきますとですね、普通でしたら、あの、ウクライナ戦争を思い出していただけると、そういうときはみなさん、国外に避難するんですね。今回は国外に避難することがほとんどできなくてですね、ラファで戦闘があるとどうするかっていうと本当に誰にもわからないんですね。逃げる場所がないと」