阪神タイガースのチーム状況はどう見る?
―――次は、阪神タイガースについてです。4月5日からの東京ヤクルトスワローズとの3連戦は、今シーズン初の2連勝&同一カード勝ち越し。青柳晃洋投手、大竹耕太郎投手、才木浩人投手、先発が頑張ったなということですか?
「もともとタイガースは投手陣がいいので、ゲームを作ってくれると、いい試合になっていくんです。基本的にあんまり心配していないです」
―――チームは開幕ダッシュとならなかったと思いますが、心配しなくて大丈夫でしょうか?
「基本的にね、みんなしたいんですよ、開幕ダッシュ。なかなかうまくいかなくても、阪神自体は去年日本一になっているということで、どういう戦い方をしたらどういう戦いができるっていうのもある程度選手がわかっているので、戻れる立ち位置はちゃんと持っている」
―――9試合を終えて、4勝5敗で3位。ただ、ホームラン数は9本で12球団中で1位です。ホームランの数についてはいかがですか?
「ホームランの数はね、あるにこしたことはないですけど、やっぱり(ホームが)甲子園っていうところで、繋いでいくっていう部分は非常に今度、大事になってくるかなと」
―――5日の試合では、延長10回に佐藤輝明選手が1号ソロホームラン。いわゆる“確信歩き”をしていましたが、こうした確信歩きはチームに何か良い影響はありますか?
「ホームラン自体がまず良い影響を与えるのと、どこの場面で打つかによって全然違う。こうやって打ってくれるっていうことは非常にチームとしても士気が上がりますし、勇気をもらえるので」
―――3日に特大の2号2ランを放った森下翔太選手について、能見さんは『投手にとって一番嫌なタイプの選手』と評価していますが、どういうことでしょうか?
「ある程度、ローテーションのピッチャーって何回も対戦するので、要は配球的に、ちょっと意識付けをしたりとかいろいろするんですけど、森下選手の場合ってあんまりこれが効かない。得点圏にランナーがいると集中力がどんどん高くなっていくので、もうそれ自体が通用しなくなるんですよ。こっちがエサまいて、ここ大丈夫だろうって投げたところが、向こうからしたらもう全然、打ちやすいところに投げている感覚なのかな。(投手側は)データとかを見て、あそこは苦手と頭に入れるが、(森下選手は)得点圏で集中力が増したら、そこは苦手でもなくなる」
―――森下選手の今シーズンのここまでの成績は、打率が1割6分7厘と低いですが、ホームラン2本で打点が7ということです。去年から森下選手がホームランを打った試合は11戦10勝1敗です。
「いいところで打っているからこうなるんです」
―――チャンスに集中力が高まって結果を出しているので、チャンスでないときも集中力が保てたらもっとすごい選手になりますよね?
「そうですね。でもそこってなかなか難しくて、自分がやるべきことって何だろうかと考えたときに、ランナーのいないときはもちろん長打も狙いにいくし、っていうところで待ち方が変わる。なかなかね、打てない要因ではありますね」














