旅のおともに“駅弁と三色だんご”

1916年の創業当時、移動手段は汽車がほとんど。
そこで、汽車の中でも食べられるようにと作られたのが、串に刺した物ではなく、箱に詰めた「三色だんご」でした。

そのため、だんごを詰める箱の大きさは“当時の駅弁のサイズ”となっているといいます。 つまようじを添えるのも、100年以上前から変わらぬスタイル。
どこか懐かしさを感じる味は、今も多くの人の心をつかんでいます。

4代目の羽入千晶さんは「昔食べたことがあるから、また食べたいと言って買いに来てくださる方が多いので…それは本当に歴史ある商品ならではだと思います。皆さんから愛されているんだなと思いますね」と話します。

『御菓子司 羽入』では、通常の三色だんごに加えて、季節限定の三色だんごを販売しています。“春限定”の桜あん・よもぎあん・ゴマの三色だんごがその先駆けで、15年ほど前に千晶さんの父で3代目の羽入由介さんが作り始めたといいます。“春限定”の三色だんごは4月中旬ごろまでの販売を予定しています。

「季節によっては様々な味を提供させていただいていますが、お客さまからは一番イメージが強いのか、楽しみにされている方が多いような印象です」と千晶さんはうれしそうです。