“三色だんご”のこれから

4代目の羽入千晶さんは短大卒業後、実家の和菓子店で働き始めて今年で10年目。

「和菓子の修業をしたわけではないので、慣れるというか、できるようになるまでが難しかったですが、だんだんとコツをつかんでできるようになってくると楽しいって感覚になって…今では好きで続けています」と千晶さん。

100年以上前に生まれた三色だんごは、時代の移り変わりとともに売れ行きが少なくなった時期もあったそう。それでも今年に入り、出演者が地元を自慢しあうテレビ番組で紹介されたことから、三色だんごは爆発的なヒットに!
多いときでは1日800個売れた日もあり、今でも品薄が続いています。

「職人6人で作っているのですが、なかなか対応できず…お客様には申し訳なかったです」と話した千晶さん。それでも、三色だんごを楽しみにしてくれているお客の多さにあらためて驚いたと言います。

「やっぱり、三色だんごは歴史があるものだからなのかな…というのも感じていて、昔食べたことあるからまた食べたいって言って買いに来てくださる方が多いので、それは歴史がある商品ならではだと思いますし、皆さんから愛され続けているんだなと感じています」

定番のこしあん・白あん・ゴマのほか季節限定としてこれまでに、“枝豆あん”・”レモンあん”・”かぼちゃあん”・“栗あん”などにチャレンジしていて、今後も新たな味が登場するかもしれない『三色だんご』。100年以上続く老舗の名物は、これからも多くの人に愛されながら続いていきそうです。

なお現在、定番の三色だんごや、“春限定”の三色だんごは、店頭に出しても売り切れていることが多いため、事前に電話(御菓子司 羽入 0250-22-0462)で問い合わせてほしいということです。