創業108年の老舗 “春を感じられる”三色だんご

「三色だんご」を販売しているのは、JR新津駅の近くに店を構える『御菓子司 羽入』。創業は1916年(大正5年)、今年で108年を迎える老舗菓子店です。
『三色だんご』は創業当初から販売されている店の名物です。

実はこの時期、限定の『三色だんご』があるのです。桜あん・よもぎあん・ゴマの3つの味で、一口食べると、口の中には“春”が広がる一品。店の4代目・羽入千晶さん(30)は、「新潟で桜が咲く前から販売が始まるので、一足先に春を感じられると思います」と話します。

昔から変わらず、ひとつひとつ手作業で作っているという作業の様子を見せてもらいました。まずは一口サイズの団子24個を手作業で詰めていきます。
石臼でつき、手作業で作る団子は、コシが強いのが特徴。
新潟県産コシヒカリの上新粉だけを使って作っています。

その上に、たっぷりと自慢の“あんこ”を載せていきます。
まずは、桜あん。桜の葉を細かくして加えています。この時期に販売されている桜餅のような桜のさわやかな香りが広がります。

また、ヨモギあんは三条市下田地域で採れたよもぎを使っているそうで「一口食べていただけると、口の中いっぱいによもぎが広がりますよ」と4代目・羽入千晶さん。地元で採れたものにこだわっているそうです。

そして人気があるというゴマ。羽入千晶さんは「このゴマをいっぱいにした団子を売ってほしいとリクエストされることもあるんです」と笑顔を見せました。

白と黒の“すりゴマ”は香ばしく、あんこ とは違ったアクセントを加えます。桜とよもぎとゴマ、1つの箱で3つの味が楽しめる一品となっています。

それにしても、串に刺さった団子ではなく、どうして箱に入っているのでしょうか? それには“鉄道の街”ならではの理由がありました。