“裏金”で政治不信 真相解明に至らず
小川キャスター:
「再発防止に尽くす」と言いますが、このようなことがわからないままでは「何が問題で、そこにどのように対処していけばいいのか」という、効果的な対処ができないわけですよね。真相究明なくして再発防止はないはずですよね。

マライ・メントラインさん:
そもそも今回、立件されてないのは大きな問題だと思っています。結局、今回の処分というのが自民党の主観なんですよね。そこに客観的なルールは存在しないんです。
例えばドイツだと、「違法な収入があった場合どうなるか」というとその違法な収入やお金の3倍の罰金が発生します。そういうルールになっています。しかし、いま日本には具体的なルールは存在していないので、結局、党の処分で終わってしまう。裏金の立件構造のメカニズムがどうなっているのかも、結局解明されないまま終わってしまう。
しかし一方で、国民は本当に真相を知りたいのかな、と思うこともあります。例えば自分の生活で追い詰められて、苦しくて「とにかく自分の生活環境にお金が最終的に入ればもうそれでいい」「もう細かいことは気にしない」そういった呆れた声も聞きます。だからそこはすごく気になるんですよね。
例えばドイツも今の政権に不満がありますが、いろんな政党があって、はけ口がちゃんと存在する、というのが日本とすこし違うな、と感じます。

伊沢拓司さん:
このニュースを見ていて思ったのが、「台湾の人たちがなぜ震災があったときに日本などいろいろなところに寄付をするのか」という論説を読みましたが、彼らは政治的に自分たちが関心を保っていないと国というシステムが壊れてしまうし、脅威にさらされうるから、自分たちの身の回りのことは自分たちでやらなきゃいけない。だから、被害を受けた人は助けるし、そして自分たちでも助け合う、というのを読みました。
日本の人たちは現状において、そうではないですよね。もちろん頑張ってる方もたくさんいますが、「自分たちの身に何かがある」「明日、生活が脅かされるかもしれない」というリスクは正直薄い。そうなったとき、政治に関心を持てない状況になってしまう。それはとても良いことかもしれませんが、このままゆっくりと腐っていく可能性もありますよね。
そう考えると、我々が本当に即物的な興味の中に生きていていいのか。そしてメディアは即物的な興味ばかりを与え続けて、昔に起きたニュースについて掘り返すことがすごく少なくなりましたが、それでいいのか。この「即物的な興味を与え、受け取り合う」ループというのをどこかで止めないと、本当に気づいたら、大きな過ちを犯してる可能性というのはあると思うので、そのために我々がどこかで立ち止まり、自分たちの興味関心について一度考え直す必要があるのではないかと思います。
小川キャスター:
私達が選んだ方々が起こしていることでもあるわけですよね。
宮本記者:
だから「誰が政治家になっても同じ」というのはもう無関心の極みで、すごく怖いことなんですよね。好きにならなくてもいいですが、せめて怒りを持って、これからもやっぱり見ていかないと本当に怖い世界になってしまうと思います。














