「極超音速兵器に関しては今年中には実戦配備できるのではないか」

Q:開発はどこまで進んでいると思うか?

北朝鮮の極超音速兵器開発の進捗具合は正確にはわからないことが多い。

ただ去年一度、中距離ミサイル用固体燃料式エンジンを実験し、この前も改めて実験を行った。おそらく北朝鮮としては今年初めに実施したミサイル実験はうまくはいったが、何らかの課題を見つけたのだと思う。

なので、もう少し調節してみよう、テコ入れしてみよう、そしてもう1回実験してみようというところだろう。

他の国もそうだが高度な軍事技術に失敗はつきもので北朝鮮としても失敗があっても克服すればいいと思っているはず。

ただ全体的には北朝鮮のミサイル技術は相当進んでいる。中距離の固体燃料式ミサイルまたは極超音速兵器に関しては今年中には実戦配備できるのではないかと思っている。

Q:中距離弾道ミサイルが実戦配備された時に一番警戒しなければならないことは?

北朝鮮がどのような戦略、作戦、戦術に基づいてこれらの兵器を使うかがポイントだ。繰り返すが北朝鮮は奇襲攻撃を得意とする。どのような状況でミサイル攻撃に踏み切るのかなど警戒しなければならない。

また、北朝鮮は多弾頭ミサイルや、ミサイル防衛システムを突破する変則軌道で飛ぶミサイル、極超音速滑空弾の開発と実戦配備を進めているので、どう対応するかが課題だ。