4月2日午前7時ごろに北朝鮮が発射したミサイルについて韓国軍は「中距離級弾道ミサイルとみられる」と発表。

韓国軍関係者は今回のミサイルには、北朝鮮が先月、燃焼実験を行ったとする「極超音速ミサイル用の固体燃料型のエンジン」が搭載されていた可能性があると分析している。

もしそうであるならば、北朝鮮は今年になって1月、3月に続き極超音速ミサイルのための固体燃料型エンジンの実験を3回実施したことになる。

北朝鮮の狙いはどこにあるのか、東アジアの安全保障に詳しい東京大学先端科学技術研究センター 山口亮特任助教に話を聞いた。

北朝鮮は「武器の“多様化”や戦力向上のための“更新”を目指している」

東京大学先端科学技術研究センター 山口亮特任助教

Q:このタイミングで「中距離級弾道ミサイル」発射の狙いは?

北朝鮮は国防5か年計画を進めていて、その中で武器の“多様化”や戦力向上のための“更新”を目指している。

北朝鮮は日本、韓国、アメリカの3か国を主な標的としているが、短距離弾道ミサイルやアメリカ本土を射程に収める長距離弾道ミサイルの改良はある程度進んでいる。残るは日本、そしてアメリカ軍が基地を置くグアムを標的とする中距離級ミサイルの改良となる。