前澤友作さん「(Meta社の対応は)単なる怠惰としか思えない」

憤っているのは、この人も…

実業家 前澤友作さん
「神妙な顔で取材を受ける立場ではないんですけど、『宇宙行ったぞ』とか普段やってるんですけど、今回は僕が動かないとますます酷くなるという責任も感じていて」

実業家の前澤友作さん(48)。フェイク動画まで使われていました。

フェイク動画
「こんにちは。私“ゼンザクユウサ”は、日本人に高収入をもたらす新規の投資プロジェクトをご紹介したいと思います」

名前の部分は不自然ですが、実際のインタビュー映像が、投資を勧める内容に作り替えられていたのです。こうした、自身のニセ広告については…

前澤友作さん
「まずびっくり。そして、何てことをしてくれるんだと。悲痛な声がすごく多いので、僕も胸が痛い」

3月、前澤さんはSNS上で、有名人のニセ広告の被害者から情報提供を求めました。その結果、10日間で184件、約19億5000万円の被害報告が寄せられたということです。

前澤さんもMeta社に対し、ニセ広告の削除を申し入れていますが…

前澤友作さん
「『善処します』と。『AIを使ったり人の力を使って、なるべく出ないようにはしますが、全てが削除できないことはご理解ください』という主旨のレターが返ってきて。いやいや、全て消してほしいんですけどと。(ニセ広告は)減らないどころか増えているので、単なる怠惰だとしか思えない。

僕が今後何か真面目に言ったところで、『前澤さんが言うことは本当だろうか?』『詐欺なんだろうか?』と、消費者やユーザーは理解できなくなってしまう。本当に責任は重大だと思う」

法的措置を検討しているという前澤さん。

一方、ニセ広告による投資詐欺の被害者は…

Meta社に対して集団訴訟 原告団 代表
「FacebookにしろInstagramにしろ、私たちの生活の中には溶け込んでおりますし、日常的にSNSに触れる機会って、現代人は普通に生活の一部になっていると思うので、(ニセ広告が)日々流れているということで、それを不法行為という風にとらえて訴訟を起こそうとしています」

Meta社に対して集団提訴する原告側は「Meta社は投資詐欺被害の事実を知りながら広告を出し続け、収益も得ている」と主張。日本法人のFacebook Japanに対し、約2000万円の損害賠償を求め、神戸地方裁判所に4月中に提訴する方針です。

今回の提訴についてFacebook Japanにコメントを求めましたが、2日午後4時までに返事はありませんでした。