長崎県五島市・奈留町にある島唯一の保育所が、奈留小中学校の空き教室に移設されることになり開所式が行われました。

奈留小中学校に移設されたのは島唯一の保育所「奈留さくら保育所」です。保育所を運営していた民間事業者の撤退に伴い、2020年度から五島市が民間事業者から無償で借り受けた施設で保育所を運営していましたが、昨年度末で契約が満了。市は奈留小中学校の空き教室を活用した保育所の整備を決めました。

入所する園児は1歳から5歳までの13人で、園児から中学生まであわせて56人が同じ校舎で学びます。
保育所が小中学校の空き教室となったことについて園児の母親は「小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと出会う機会も増えると思うので刺激をいっぱいもらえたらうれしい」また保育士は「ここからすんなり学校の教室に入っていけるので入学時スムーズに入りやすいのがいい」と話していました。

五島市では、広い年代の子供たちが同じ場所で学ぶことで児童や生徒に、思いやりの心が育まれることを期待したいとしています。