「読めるようになった時には嬉しそうに」 亡き娘の努力の跡残る楽譜

大間圭介さん

「正直あれから自分の中では時間は進んでいないというか…」

優香さんの父・大間圭介さん。珠洲市の妻の実家に帰省していた時に起きた突然の出来事でした。3か月経った今のほうが信じられないと話します。

去年、楽器の演奏を始めたばかりだったという優香さんは活発な女の子でした。

大間圭介さん
「音楽とかピアノを習っていたわけじゃないが、学校から帰ってきて、『お父さん弦楽合奏部に入りたい』ということで言ってきまして、それ聞いたときにはちょっとびっくりして…」

使い込まれた楽譜には、優香さんの努力の跡が残っていました。


大間圭介さん
「楽譜の読み方から最初苦労していたなという所もありますし、読めるようになったときはすごく嬉しそうに話していたことを覚えている」

優香さん参加の演奏が評価を受け…文部科学大臣賞に

去年11月、名古屋市で行われた中部日本決勝大会。
ビブラフォンを演奏する在りし日の優香さんの姿が映っています。


このときの演奏が選考会で評価され、今回、文部科学大臣賞を受賞しました。

大間圭介さん
「一緒に演奏に参加していたその音源が審査されたということだったので、もちろん地震で亡くなったんですけど、生きていたその頃の成果が優勝という結果につながったのは、本当に本当に心から嬉しかったですし、感動しましたね」