「1階は入院棟でも入院患者を入れていない」そのワケは…

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「南海トラフ地震のときには1~1.5メートル浸水する可能性があるので、ここ実は1階は入院棟でも入院患者を入れていない」

海が近い掖済会病院は、津波で浸水する想定。そのため病室や手術室は2階以上に配置しています。

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「いざというときには1階にいる方は2階以上に上がってもらう。動けない方はエアストレッチャーを使って引き上げる。もし水に浸かったとしても安全に過ごしてもらえる備えをしている」

災害用の非常用電源は屋上に置かれ、井戸も水に浸からないようかさ上げされ、浸水しても医療を継続できるようになっています。

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「水で孤立するということを、院長としては考えなければならない。いかに病院として地域として孤立した時に籠城するか、いかに安全に入院患者さんを守るかがとても大事」

近い将来予想される南海トラフ巨大地震で、被災後の医療をどう継続するのか。東海地方全体で、改めて確認する必要があるのです。

2024年3月14日放送 CBCテレビ「チャント!」より