名古屋の病院では…「診療を継続するために安全な建物を」

東海地方の病院の備えはどうなっているのか。
愛知県に36ある「災害拠点病院」の一つ、名古屋市中川区の名古屋掖済会病院。
院長の北川喜己医師は、災害時の医療支援をするDMATの中心メンバーでもあります。

地下に入ると…

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「まずここですよね」

(大石アンカーマン)
「ああー本当だ。積層ゴム」

やはりここも、免震構造でした。

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「揺れた後もちゃんと診療を継続しなければならない。そのためには安全な建物を造るのは使命」

(大石アンカーマン)
「南海トラフ地震がいつあってもおかしくない東海地方だからこそ、免震構造は必須ですか?」

(名古屋掖済会病院 北川喜己 院長)
「必須ですね」

(大石アンカーマン)
「(金属板を見て)大きな揺れはなかったけれども、移動したことがあるということがよく分かります。ただ恵寿総合病院の大きなひっかき傷とはまったく違いますね」

ここではほとんど動いた形跡がありません。愛知県ではもう80年近く大きな地震は起きていないのです。しかしここでは揺れ以外に問題が。