きょうから新年度です。
新たな取り組みを見せる県内企業や、学部を新設した大学などで入社式・入学式が行われ、新たな環境に身を置いた社会人や学生が一歩を踏み出しました。
創立60周年を迎える那覇市の琉球通運では1日、物流倉庫の前で入社式がおこなわれました。
物流業界では、働き方改革の一環で、きょうからトラック運転手の時間外労働の上限規制が適用され、人手不足による物流の停滞が懸念されています。

式では喜納秀智社長が、「物流の2024年問題はきょうから始まっていく。皆さんと一体となって取り組んでいきたい」と訓示しました。
琉球通運新入社員・新垣輝十さん
「2024年問題だとか、あとは、まだまだ進化しなければならない部分が多い業界だと聞いておりますので、多角的な視点で物事を考えられるように挑戦を頑張っていきたい」
変わって浦添市の沖縄電力本社。新入社員24人を迎えて入社式が行われました。
本永浩之社長
「『値上げ反対』などという、世の中から厳しいお言葉をたくさん頂戴いたしました。そういう逆境の中で、皆様は沖縄電力を選んでくれました」

電気料金値上げを補ってきた補助金制度が来月使用分で終了する沖縄電力。
本永社長は、風当たりの強い状況で入社した新入社員を歓迎し、カーボンニュートラルの取り組みなどに挑戦していこうと呼びかけました。
新入社員答辞・加藤初輝さん
「変化や失敗を恐れずに、様々な分野にチャレンジし続けることを通して、お客様の暮らしと経済活動を支え続けていける人材となるよう、日々尽力してまいります」
続いては入学式。今年度新たに観光文化学科が新設されたキリスト教学院大学では
短期大学と合わせて230人が入学しました。
これまで「英語教育」「保育人材」の育成を強みとしてきた学園ですが、新たな学科では成長する観光分野で活躍する人材を育てたいとしています。

観光文化学科に入学した瓦葺雄大さん
「沖縄キリスト教学院大学のポリシーである、観光は平和のパスポートというのが好感を持てる言葉なので、平和を観光を通して訴えられる人になりたい」
新入生たちは新たな生活に期待を膨らませている様子でした。