そして、迎えた閉校式。

卒業生や地域の人、串小学校に関わったたくさんの人が最後の別れを告げに集まりました。
児童たちが準備した地元を紹介する劇には、山下さんや地域の人たちも加わります。

行事のたびにこうしてきました。
串小学校が、地域をつなぐ場所でもありました。
山下いつ子さん
「楽しい思い出しかないですけどね、仕方ないですよ、どこも一緒ですよね、街でもね子どもさんいらっしゃらないんだから、ここでも空き家がいっぱいよって言うんですからね、じゃあ串の方で子どもがいないのは当たり前よねってね」

山口県内では今年度、串小学校を含め4つの小学校が閉校や統合でその名前を消します。
学校の閉校は、児童や先生だけでなく、その地域に住む人たちにとっても大きなことです。
山下いつ子さん
「ほんと最後と思うと悲しいですね。さみしいですけど、子どもたちが元気で、また中学校行って頑張れると思いますのでね。閉校はしかたないですけどね、私たちも頑張って、地域を盛り上げていけたらと思います」
在校生1人は7キロほど離れた島地小学校へと通います。
4月からは、串小学校から元気な子どもたちの声が聞こえてくることはありません。


それでも…。
地域の人たちが守り、支えてくれた串小学校の思い出は、子どもたちの心にしっかりと生き続けてくれるはずです。

「お世話になりました。さようなら」















