■第25回全国高校選抜ラグビー大会 決勝 大阪桐蔭 55‐3 石見智翠館 (30日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場)

32校の頂点を決める全国高校選抜ラグビー決勝は、大阪桐蔭が石見智翠館を55‐3で下し、2013年以来11年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。

大阪桐蔭は前半、FWとBKが上手く連動して2トライを奪うと、守備でも素早い出足でピンチの芽を摘み、 石見智翠館の攻撃をペナルティゴール1本に抑え15-3で折り返す。後半も大阪桐蔭が石見智翠館を終始圧倒し6トライを奪い、50点以上の差をつけて圧勝した。

初優勝を目指す島根の石見智翠館と、11年ぶり2度目の優勝を目指す大阪桐蔭の決勝戦。両校は昨季の全国高校ラグビー大会3回戦で対戦し、その時は37-10で大阪桐蔭が勝利をあげている。

序盤、大阪桐蔭はBK陣の個人技で相手陣内に攻め込み、早い球出しからの連続攻撃を見せる。最後はラックからボールを受けた大門一心(2年)がインゴールに飛び込みトライ、ゴールも決まって7-0と先制に成功する。

その後、石見智翠館にペナルティゴールを許したものの、前半21分、相手ミスに乗じてボールを奪うとFW陣が一気に突進、最後は、ラックからボールを受けた水島功太郎(2年)が左隅に飛び込みトライ。さらに終了間際にもペナルティゴールを決めた大阪桐蔭が15-3と大きくリードして後半へ入った。

その立ち上がり、相手が落としたボールを拾い、川端隆馬(2年)に繋ぐと約20mを独走してゴールラインに飛び込む。ゴールも決まって22-3と大阪桐蔭が貴重な追加点を奪う。

その後も大阪桐蔭はFW戦も制し、モールを押し込みトライ、さらにBK陣も50m独走トライを見せるなど完全に試合を掌握。守備でも 石見智翠館をノートライに抑え、攻撃では合計8トライを奪い大差をつける圧勝劇で、優勝に花を添えた。