2025年には、国内の約5人に1人が75歳以上の後期高齢者となる「超高齢化社会」になるとされていて、雇用や医療、福祉など社会にもたらす諸問題、いわゆる「2025年問題」も目前に控えています。

こうした中、医療現場で働く看護師は「2025年問題」をどう捉えているのでしょうか。

病棟勤務の看護師の女性(20代)
「今でさえ、現場は疲弊しているので、『超高齢社会』という言葉を聞くとやはり不安です。あくまでも私が勤務している三次救急病院での場合ですが、24時間救急患者さんを受け入れる三次救急病院では、緊急性の高い患者さんを受け入れるためにも、状態の安定した患者さんを少しでも早く自宅で過ごせるような早期退院調整・転院調整をしたり、在宅看護で過ごせるように地域と連携したりしています。そんななか、最近は満床状態が続いていて大変な状況です。『きょうも医療ミスや医療事故が起きなくてよかった』。いつも仕事終わりにそう感じます」

こう話すのは、三次救急病院の病棟で勤務する20代の女性です。