工期が半分に 2026年にメインタワーが完成予定

上村キャスター:
ところが今週になって、2026年にメインタワーが完成するというニュースが入ってきました。

サグラダ・ファミリアは、聖書の登場人物を象徴する18の塔で構成されていますが、その中で最も高いメインタワー「イエス・キリストの塔」が2026年に完成するといいます。

高さは172.5m。完成すれば、ドイツの「ウルム大聖堂」を抜き、世界で最も高い教会になるということです。

井上貴博キャスター:
塔内部のデザインは、日本人が担当していると言いますよね。

上村キャスター:
完成予想図もありますが、真ん中に「イエス・キリストの塔」が建ち、塔の上には十字架も設置される予定だということです。

300年かかるとみられていた工期が半分になり、劇的に短縮されました。

大きな理由は、やはり技術の促進があるそうです。

3Dプリンターが発達したことにより、小型の模型が簡単に作れるようになりました。そのことにより、工作機械で部品が簡単に作れるようになりました。

そして、自動で石材加工ができるようになったことが大きいそうです。
コンピューター制御が24時間稼働してくれるので、3か月かかるようなものが3週間でできるようになったということでした。

“未完のロマン”を皆さんも感じているようで、2005年に“未完のまま世界遺産”になり、2023年には約470万人が訪問したそうです。収益は1年間で約200億円にも上るということです。

コロナ禍では14か月にわたり、中に入ることはできなかったそうです。

ホラン千秋キャスター:
確かに「人生で一度見てみたい」という気持ちになりますよね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
完成してしまうんですかね。日本的に言うと、未完の方が縁起がいいと。完成してしまうと、もう崩れてしまうから少しだけ傷をつけておくなどという文化があります。少しだけ残しておいてほしいですよね。

井上キャスター:
人間わがままですよね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
99%で止めてほしい。

ホランキャスター:
遠足も、前日が一番わくわくしてるみたいなものがあるじゃないですか。始まってしまうと、終わってしまう。