“未完のロマン”設計図を焼失 今は手探りで

上村キャスター:
なぜこんなに建設が長引いているのでしょうか。
大きな理由の1つ目は、設計図がないということです。ガウディが亡くなったとき、まだ約15%しか建設が進んでいなかったそうです。
さらに、ガウディが亡くなった後、設計図をもとに建設を進めていたんですが、1930年代、スペインの内戦で設計図を焼失してしまいます。▼残った少しのスケッチ、▼実験模型から図面を復元しながら建設を続けてきたそうなんです。
つまり、設計図がないので、手探りでの建設というわけです。
“完成まで300年” 建設費は信者の寄付のみ

上村キャスター:
大きな理由の2つ目は、建設費不足です。サグラダ・ファミリアとは、「聖家族贖罪教会」と言い、寄付で自分の罪を洗い流すという意味があることから、建設費は信者の寄付のみです。
資金難で建設が何度も中断してきました。長引くにつれて、他にも補修しなければならないところも出てくる。“完成まで300年かかる”と言われました。
生きているまでには見られないとも言われる世界遺産なわけです。