『鐘馗(ショウキ)様』という神様をまつる祭りをご存知でしょうか。
わらで編み、“男性のシンボル”が強調されるような独特な人形となっています。新潟県の無形文化財にも指定されている早春の伝統行事は近年、高齢化が進み、存続が危ぶまれています。
伝統をどう繋いでいくのか?
模索が続く地域を取材しました。
山間の集落で受け継がれる『鐘馗様』
新潟県阿賀町。福島県境にある人口9000人あまりの町です。この町にある一部の集落では長年、“守り神”として鐘馗様が作られてきました。
“鐘馗様”は平安時代に中国から日本に伝えられたとされる“魔除けの神様”。
地元で取れた稲わらで作り、大きいものでは4m以上にもなります。

“悪いもの”が集落に入ってこないように、厄除けや五穀豊穣、さらには男性のシンボルが強調されているように子孫繁栄などへの願いも込められているのです。
この鐘馗様を小正月ごろに毎年作り集落の入口などにまつるのが、“早春の風物詩”の「ショウキ祭り」として親しまれているのです。